Amazon EC2 I4i インスタンス
高いローカルストレージパフォーマンス
Amazon EC2 I4i インスタンスを使用すべき理由
Amazon EC2 I4i インスタンスは、第 3 世代 Intel Xeon スケーラブルプロセッサを搭載し、最大 30 TB のローカル AWS Nitro SSD ストレージを備えています。NVMe ベースの Nitro SSD は AWS によってカスタム設計されており、高い I/O パフォーマンス、低レイテンシー、最小限のレイテンシーの変動、および常時オンの暗号化によるセキュリティを提供します。I4i インスタンスでは、I3 インスタンスと比較して、コンピューティングの料金パフォーマンスが最大 30% 向上するとともに、ストレージ I/O レイテンシーが 60%、ストレージ I/O レイテンシーの変動が 75%、それぞれ低くなります。
これらのインスタンスは、MySQL、Oracle DB、Microsoft SQL Server などのデータベース、およびアプリケーションのサービスレベルアグリーメント (SLA) の要件を満たすために低レイテンシーのローカル NVMe ストレージが必要な MongoDB、Couchbase、Aerospike、Redis などの NoSQL データベースに適しています。
利点
特徴
AWS Nitro SSD を搭載
AWS Nitro SSD は、AWS Nitro System を使用した AWS のシリコンイノベーションに基づいて構築されており、Amazon EC2 で実行する I/O を多用するワークロード向けに最高のストレージパフォーマンスを提供するようにカスタム設計されています。従来から、SSD はピーク時の読み取りおよび書き込み I/O パフォーマンスを最大化してきました。AWS Nitro SSD は、SQL および NoSQL データベース、検索エンジン、分散型ファイルシステム、データ分析などの I/O を多用するワークロードのレイテンシーとレイテンシーの変動を最小限に抑えるように設計されており、持続的な方法で継続的に SSD から読み書きし、高速でより予測可能なパフォーマンスを実現します。AWS Nitro SSD は、第 3 世代の EC2 ストレージ最適化インスタンスと比較して、ストレージ I/O レイテンシーを最大 60% 低減し、ストレージ I/O レイテンシーの変動を最大 75% 低減します。AWS Nitro SSD のデータは、エフェメラルキーを使用して常に暗号化されます。また、AWS Nitro SSD は、ファームウェアの更新をクラウドの規模と速度で提供することにより、AWS がより迅速に革新できるようにします。AWS Nitro SSD は、MySQL および MariaDB データベースを使用するワークロード向けに、データの回復力を損なうことなくデータベースのパフォーマンスとサービスレベルアグリーメント (SLA) の要件の充足性を向上させる Torn Write Prevention (TWP) をサポートします。
製品の詳細
インスタンスサイズ | vCPU | メモリ (GiB) | インスタンスストレージ (GB) | ネットワーク帯域幅 (Gbps) | EBS 帯域幅 (Gbps) |
i4i.large | 2 | 16 | 1 x 468 AWS Nitro SSD | 最大 10 | 最大 10 |
i4i.xlarge | 4 | 32 | 1 x 937 AWS Nitro SSD | 最大 10 | 最大 10 |
i4i.2xlarge | 8 | 64 | 1 x 1,875 AWS Nitro SSD | 最大 12 | 最大 10 |
i4i.4xlarge | 16 | 128 | 1 x 3,750 AWS Nitro SSD | 最大 25 | 最大 10 |
i4i.8xlarge | 32 | 256 | 2 x 3,750 AWS Nitro SSD | 18.75 | 10 |
i4i.12xlarge | 48 | 384 | 3 x 3,750 AWS Nitro SSD | 28.12 | 15 |
i4i.16xlarge | 64 | 512 | 4 x 3,750 AWS Nitro SSD | 37.5 | 20 |
i4i.24xlarge | 96 | 768 | 6 x 3,750 AWS Nitro SSD | 56.25 | 30 |
i4i.32xlarge | 128 | 1,024 | 8 x 3,750 AWS Nitro SSD | 75 | 40 |
i4i.metal | 128 | 1,024 | 8 x 3,750 AWS Nitro SSD | 75 | 40 |
お客様の声
お客様やパートナーが Amazon EC2 I4i インスタンスを使用して、ビジネスの俊敏性、料金パフォーマンス、コスト削減、持続可能性の目標を達成した方法の例をいくつかご紹介します。
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Anthropic
Anthropic のミッションは、安全で有能な人工知能を開発することです。このプロセスの重要な部分は、最先端の言語モデルのトレーニングに必要な大量のデータセットを準備することです。この作業には、高性能のストレージとコンピューティング機能が必要です。Amazon EC2 i4i インスタンスは、ローカルの NVMe ストレージ (最大 30 TB の Nitro SSD) と強力なコンピューティングの組み合わせにより、データ準備と実験のワークロードを処理するのに非常に適していることがわかりました。i4i の高い I/O パフォーマンス、セキュリティ、スケーラビリティにより、より迅速かつ効率的なイテレーションが可能になり、最終的には AI の研究開発の進歩が加速しました。
ジェニファー・ジョウ、テクニカル・スタッフ・メンバー-Anthropic -
Indeed
Indeed は、毎月 3 億 5,000 万人以上のユニークビジターが訪れる世界の No. 1 求人サイトです。Indeed は、コンピューティング、ストレージ、分析、データベース管理など、さまざまな目的で AWS を活用してスケーリング需要を満たしています。
Indeed は、AWS の最新のイノベーションやソリューションの多くを継続的に取り入れています。Indeed は分散データベースを頻繁に使用しますが、それらのデータベースのスキャン時間は非常に重要です。Indeed は、Amazon EC2 r6i.4xlarge インスタンスから Amazon EC2 i4i.32xlarge インスタンスに移行しました。Indeed では、インスタンスを移行することで、スキャン時間が最高の 24.25 秒から 0.65 秒に短縮され、パフォーマンスが 97% 向上しました。Indeed は AWS の今後のイノベーションに期待しており、今後もパートナーシップを継続し、Indeed の運用のために AWS サービスを利用していく予定です。
シニアサイト信頼性エンジニア - Indeed、Dennis Latka -
Redis
Redis Enterprise は、ソフトウェアチームがリアルタイムの世界向けの高パフォーマンスデータレイヤーを作成できるよう支援することで、世界中の 8,000 を超える組織のミッションクリティカルなアプリおよびサービスを強化します。
当社は、低レイテンシーの新しい AWS Nitro SSD を使用する Amazon EC2 I4i インスタンスのパフォーマンスにとても満足しています。当社のテストでは、I4i インスタンスは、前世代の I3 インスタンスと比較して 2.9 倍高いクエリスループットを実現するという驚くべき結果が示されました。また、さまざまな読み取りと書き込みの組み合わせでテストした結果、スケーリングパフォーマンスは安定していて、直線的であることを確認できました。
Redis、Co-Founder and CTO、Yiftach Shoolman 氏 -
ScyllaDB
ScyllaDB は、高性能のクラウドコンピューティングインスタンスを活用できる高性能 NoSQL データベースです。
I4i インスタンスをテストしたところ、I3 インスタンスと比較して、vCPU あたりの読み取りスループットが最大 2.7 倍向上することがわかりました。読み取りと書き込みを均等に組み合わせた場合、vCPU あたりのスループットは 2.2 倍高く、I3 インスタンスよりも平均レイテンシーが 40% 低減しました。当社は、これらの新しいインスタンスが今後お客様にもたらす優れたパフォーマンスと価値に期待しています。
ScyllaDB、 Co-Founder and CTO、Avi Kivity 氏 -
Amazon Quicksight
I4i インスタンスは、前世代の I3 インスタンスよりも優れたパフォーマンスを示し、オペレーション全体では 30% の改善が見られました。I4i を使用して、お客様のためにパフォーマンスをさらに強化できるものと期待しています。
Amazon QuickSight、General Manager、Tracy Daugherty -
Aerospike
EC2 I3en インスタンス上で実行している Aerospike は、読み取り/書き込みワークロード向けに、業界をリードするリアルタイムパフォーマンスを既に提供しています。EC2 I4i インスタンスでは、読み取りワークロードだけでパフォーマンスに 70% の向上が見られました。これは、書き込みの高スループットを実現する Aerospike の実証済みの能力と組み合わせることで、I4i インスタンス上で実行する Aerospike が、EC2 上で実行するペタバイト規模のデータへのリアルタイムアクセスにおいて、業界でも極めて高い料金パフォーマンスを実現できることを意味します。
Aerospike、CTO 兼創業者、Srini Srinivasan 氏